H2・君といた日々
とりあえず一話目からずっと観ている。
三話目まで観た感想だけど、やっぱり微妙。
山田孝之の比呂は、それなりに良いかな、と思う。
原作の比呂を意識しなければ、山田孝之流の比呂と捉えることで納得。
けど演出とか脚本とかが辛いものがある。
まずあの長さの漫画を1クールのドラマに収めようっていうのがまず無理がある。
その短い間に収めようとしているから、無理がある上に、それぞれのエピソードの良さも失われる。
また、焦点を比呂と春華の二人に合わせているおかげで英雄サイドや野球部分が弱い。
H2って、比呂と英雄の対比や、キャラクターの個性を野球を通して表していると思う。
だからその部分を削ってしまうことで、物語の魅力の大半が失われている。
野球シーン、それも英雄サイドがほとんど無いから明和一高の名門ぶりや英雄の天才ぶりがわからない。
おまけにその影響で、ひかりの描かれ方も薄い。
そのせいで、英雄やひかりとの対比からわかるはずだった比呂の魅力がわからなくなっている。
やっぱり「H2」だから。
比呂と英雄の二人を描いてこそ、だと思うんだけどなぁ。
あと堤幸彦の演出も、話の薄さを誤魔化してるようにしか思えないんだけど。
トリックとか、これまでのドラマでは上手く活きてたけど、H2には要らない。
このドラマで良いと思ったのは、山田孝之の比呂、石垣佑磨の木根、的場浩司の古賀監督、くらいか。
良くなることを祈りつつ、来週も観るだろうな、なんだかんだで。