方程式
綾辻行人「殺人方程式-切断された死体の問題-」を読みえ終える。
買ってから読み終えるまで、時間掛かってしまった。
夏の頭くらいに買ったんだけどなぁ。
やっぱりこの人の作品は好き。
まず好きなのは、探偵役で出てくる人物。
あの飄々とした雰囲気が良い。傍から見たら何を考えているか読めないような人。
だからこそ、複雑な謎を解けるんだろうな、とか思える。
そして大胆かつ盲点を突いてくるトリック。
後半に入ってから明かされていくにつれて、「やられた!」という感覚にさせられる。
この感覚がたまらないんだけども。
最後に、意外というか実は複雑で深い暗い、秘められた因縁。
まさかと思えるような繋がり、だけどそれがちょっとした怖さとか哀しさを覚える。
こうした要素が溶け合って、面白い作品となっている。
被害者の描写はちょっとキツイけど、それさえ乗り越えれば面白い作品。
ただ今回は理系の人じゃないとわかりにくい点が。
文系の俺には大変だった。