劇団ゲキハロ第3回公演 リバース!〜私の体どこですか?
月曜日の公演を七列目で北海道帰りのmen’s6さんと連番してました。
非常に笑わせてもらいましたね、今回は。
随所にちりばめられた大ネタ小ネタの数々、ツボを突かれまくりでしたよ。
またベリのメンバーも良いんだ、コレが。梨沙子の熱血ポニーテール美少女や熊井ちゃんの凛々しい立ち姿には目を奪われた。
佐紀ちゃんの可愛らしさや桃子のコメディエンヌっぷりから茉麻のハジケ具合なども良かったね。
千奈美の真剣な表情やみやびちゃんのしなやかな動きもお見事。
そしてそして脇を固める役者さんたちも良い演技でしたよ。ホント、面白かった。プロだった。
さて、ネタバレ回避の感想はここまで。これ以下はネタバレとかその他諸々あるんで隠します。携帯の人は要注意。
実はこの話、よーく観るとちょっと消化不良な面があるんですよね。
結局は大人が活躍しちゃってるんですよ、このお話。正直、メインになってるのって藤元先生だよ。
なんせ中身が入れ替わってるからね。見た目は梨沙子、中身は藤元先生なワケで。だから中身で言えば藤元先生中心。
まあ、そこは仕方ないとは思うんですよ。だってコレは「ゲキハロ」ですから。
ハロプロの人が目立たなきゃ意味を為さないのよね。だから外見である梨沙子の出番が多くなきゃいけない。
だから中身である藤元先生がどうしても中心になっちゃうっていうね。
本来の、子ども中心で話を作るのであれば中身が梨沙子の、外見が藤元先生が中心になるべき。
でもそれじゃゲキハロじゃなくてファントマの舞台になっちゃう。ってワケで今回のようになってしまったわけで。
だからねー、物語の山場で一番活躍しちゃったのは藤元先生と校長先生なのよね。中身で言えば。
これ、その時観てたら気付かなかったけど、後になって冷静に考えたらかなりズルいよね。
なんせ学生の陸上競技会&弁論大会で大人が出場してんだもん。これってどうなんでしょうかねー。子どもの成長はどこへやら・・・。
学園の存亡が掛かっているとはいえ、後々考えたらなんだかなぁって感じでしたわ。
やっぱりあの山場では梨沙子本人が弁論大会、友理奈本人が陸上競技会で勝つってのが一番だったような気がするんだけどなあ。
あと最後も像が倒れた後で、今度は全員がごっちゃごちゃに入れ替わっちゃうくらいのオチにしても良かったと思うけども。
ここまで割と批判的な事ばっかり書いてきたけど、色々と制約のある中でかなり良い出来だとは思っています。
ベリのメンバーを目立たせなきゃならない、公演時間内に収めなきゃいけない、面白い上でちゃんとした話を作らなきゃいけないなどなど。
まだまだ山ほどある制約の中で、あれほど面白い舞台を作ったんだから。観ていて、確かに楽しめたし俺自身も。
この舞台の一番の楽しみ方は演者の演技を楽しむ事だと思います。
特に、中身が入れ替わったり、同じ動きをリンクさせたりと難しいところに挑戦している梨沙子や友理奈は全編通して見所。
ギャグが板についてる桃子なども芸達者だな、と感じさせられますし。
無論、ファントマの皆さんの演技は素晴らしくて非常に面白かったです。
そうした面では、かなり楽しくて面白いです。そこに注目すれば非常に楽しい舞台に仕上がってます。
まあ、恐らくは話の面では時間制約などで削られた場面も多々あるでしょう。その中ではきっと子ども達の成長もしっかりあったと思います。
今までのゲキハロ全般に言えますが、完全版とも言える小説とかが読みたいですね。舞台上じゃ描かれなかった所がきっとあるでしょうから。
あ、そうか。そういうところを自分で想像して楽しむっていうのも、一つの舞台の楽しみ方なのかな。
久々に長々と書かせてもらいました。
正直、コレはゲキハロを薦める文章になってないよなあ・・・。でも楽しかったのは確か。
当日券もあるようなので、観てみたいという人は是非に足を運んでもらいたいです。Berryz工房の成長をしっかりと観られるのは間違いありませんから。