「ハリー」

からくりサーカス」36巻購入。

今回は鳴海チームのアメリカ編。

いつものように、心に残る名台詞が一杯。

「よし」

「お代はいかほどいただけるんで?」

「人間の怒りには、真っ赤に爆発するものと・・・静かにゆるぎながら・・・真っ青に燃え続けるものがあるのさ」

「雨は、芸人のせいじゃねえ」

「自分(てめえ)でなんともならん運(モン)をなげいたってしょうがねえや」

「ヒトは、今、自分(てめえ)にできるコトをやるしかねえじゃねえか・・・」

この前後の状況を読んでからだと、かなりグッとくる。

是非読んで欲しい。

今、注目はジョージ。

冷徹だった彼が徐々に変わっていく様子が見もの。

藤田和日郎の作品ではよく見られる変化。

何かを嘲りながら話すが、それは相手でなく己に対して。

自分のことを後悔し、身を削るようにして戦う。

しかし小さなキッカケで希望を見出す。

本当に小さなコト。傍から見ればくだらないかもしれない。

けれど、自分にとっては大事なもの。

そして・・・。

このジョージの話は今の本誌の方だけど。

全部通して読むべし。